便秘と思ったら病気だった
2016/02/14
単なる便秘と思いきや、実は他の病気が原因となっている場合がある。このような便秘を「症候性便秘」という。腹痛がある場合は他の病気が隠れていることが多い。
腸捻転・・・激しい腹痛、嘔吐
慢性腸炎・・・鈍い腹痛、発熱
ポリープ・・・便やガスが溜まっておなかが張る
直腸がん・・・便秘と下痢を繰り返す、血便が出る
腸管癒着・・・便もガスもでなくなる、激しい腹痛があることも
子宮筋腫・・・おなかが膨れて直腸を圧迫、貧血を伴うことも
腸閉塞・・・便やガスが溜まっておなかが張り、強い腹痛があることも
うつ病、心身症、甲状腺機能低下症・・・食欲不振、倦怠感、頭痛、動悸など
急性の便秘の場合
急に便秘になり、嘔吐や発熱等の激しい症状がある場合には、腸捻転や腸閉塞が考えられることから、急いで病院に行く必要がある。
慢性の便秘の場合
頑固な便秘は、腸内の腫瘍などが原因で、便が腸を通過するのが困難な状態で起こる。なお、下痢は、腫瘍によって腸が狭くなると、腸内で便がつまらないように水様になることでおこる。
大腸がんや大腸ポリープ等になっている場合があるほか、大腸以外の消化器、胃や十二指腸のがんでも便秘になることがある。
血便やタール状の便などの場合
血便は大腸がんの特徴的症状の一つでもあるが、タール状の便や粘液性の便にも注意が必要。肛門から遠い部分で出血していると、腸内細菌の分解によって黒く変色することがタール状の便の原因。
また、次の症状があったら病院で検査をした方がよい。
・発熱 ・ひどい腹痛や嘔吐 ・便の色の異常 ・急に便秘が悪化 ・いろいろ試しても便秘が治らない
けいれん性便秘も注意が必要
けいれん性便秘の特徴は食後に下腹部がいたくなること。便意があっても堅くて小さい便しかでない。きちんとした対処をしないと、日常生活に支障を来す場合があるので、医師の診察を受けるべきである。
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